徳島阿波おどり空港に大型ステンドグラス『ZOMEKI - 悠久の二拍子 -』誕生!
株式会社エヌケービーは、徳島空港ビル株式会社の協力のもと、一般財団法人日本宝くじ協会の「社会貢献広報事業」の助成を受け、徳島阿波おどり空港旅客ターミナルビル3階出発ロビーに大型ステンドグラス『ZOMEKI - 悠久の二拍子 -』を製作・設置しました。
徳島出身の漫画家である竹宮惠子氏が原画・監修を務め、約2カ月かけてオリジナルの原画を描き下ろした作品です。その原画をもとに、静岡県熱海市にある「クレアーレ熱海ゆがわら工房」の6人のステンドグラス職人が製作しました。
世界三大潮流のひとつといわれる鳴門の渦潮を背景に、日本を代表する伝統芸能として知られる、二拍子の軽快な阿波おどりのお囃子“ぞめき”に合わせて、あでやかに、しなやかに、生き生きと舞っている踊り手たちを見に、竹宮氏を代表する漫画8作品から、総勢30人のキャラクターたちが集いました。
鳴門の渦潮は、作品を構成する全50色のガラスのうち、23色1,000ピースを超えるガラスを使用しています。コントラストを意識し、青色系統のガラスを細かく切り分けて濃淡をつけ、奥行きのある大迫力の渦潮を表現しています。
また、踊り手やキャラクターは、原画の再現性を高めるために、筆による絵付けを施しました。特に、原画でキャラクターの髪の毛や洋服などで使われているスクリーントーン(※1)による微細な点や線も、ガラスに筆で一つ一つ丹念に描き込んで表現しています。
(※1)スクリーントーン
網点や模様、地紋、線、グラデーションなどが印刷された粘着シート。切り抜いて漫画やイラストの原稿に圧着して使用する画材のひとつ。
◆作品について
題名 :ZOMEKI - 悠久の二拍子 -
原画・監修:竹宮惠子(漫画家)
設置場所 :徳島阿波おどり空港 旅客ターミナルビル3階出発ロビー
規模 :縦 2.7m、横 9.0m
◆竹宮惠子氏プロフィール
1950年徳島市生まれ
漫画家、京都精華大学名誉教授、日本漫画家協会理事、日本マンガ学会会長
1968年漫画家プロデュー。少年愛をテーマとした「風と木の詩」(1976~84年)は人間ドラマの傑作として、その後の少女漫画の世界に大きな影響を与える。その他に、SF漫画「地球へ…」や「天馬の血族」など、幅広いテーマの代表作多数。第9回星雲賞コミック部門、第25回小学館漫画賞、第41回日本漫画家協会賞文部科学大臣賞を受賞。2014年には紫綬褒章を受章。2020年には徳島県文化賞を受賞。